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人間の関係

五木 寛之
おすすめ度:★★★★★
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重みが違いすぎる
おすすめ度 ★★★★★

流れるような文章で分かりやすくスラスラ読めますが、文中の一言一言に非常に重みがあります。

#5パーセントを信じて生きる
#「憂える」ことの大切さ
#「愁」こそ人生の真実
#慈のこころ、悲のこころ
#感謝を求めない

などなど自分が行っている日常の臨床にも通じる所があると思うし、この著者が書くからこそ説得力があると思う。



ポイントは『関係』
おすすめ度 ★★★★☆

結構お年の方が書かれた本のわりには内容は今の時代に
適用するためには的な、斬新で分かりやすい表現が多かった。

変わりゆく時代に、『人間』自体を考えて変えようとするの
ではなく、『関係』を考えるというこうとが大事だと。

家族も友人も国も社会も。

読みやすく分かりやすくスラスラ読めます。『関係』が
いかに大事かそこがこの本のポイントです



読みやすい、わかりやすい!
おすすめ度 ★★★★★

自身は読書が苦手な方で、今まで「五木寛之」さんの著書を手にしたことはありませんでした。
しかし、そんな自分にも読みやすくわかりやすい表現で「生き方のヒント」のようなことが書かれています。
本書の最初の方に「3冊のノート」の話が出てきますが、その中の「歓びノート」を実践するようになって、自身がプラス思考に転換しつつあるように感じています。
「人間関係」に悩む方にオススメの作品です!



鬱ってそんなに悪いモノ?
おすすめ度 ★★★☆☆

この本は「生きるヒント」でお馴染み五木寛之先生の著作。
御年75歳、人生の大先輩は言うこと違うなあと
しみじみ感じ入る一冊です。

13の小題から成り、
うつ病の際に役にたったという
歓びノート、悲しみノート、あんがとノートの三冊のノートの話や、

キリストの言葉やインドでのお布施の話などを引用し
親子愛、セックスや夫婦の愛情、などなど
著者の考えが述べられています。

中でもさるきちに新鮮だったのはね、


鬱とは良くないものなのか


という著者の問いかけ。

五木先生は、
鬱はエネルギーを内に宿した状態であるというのよね。


例えば、

「鬱蒼と生い茂った樹林」といったら
木々が勢いよく生えている森を想像するし、

「鬱然たる大家」といえば
オーラを感じさせる文豪を指し、

また「鬱勃たる野心を抱いた青年」だったら
大きな志を心にひめた若者を意味するのです。

どれも生命力にあふれ強いエネルギーを
内に宿した状態なのよね。

それが同じ鬱という漢字なのです。


また、鬱には二つの感覚が含まれると指摘しています。


一つは憂(ゆう)。

「明日を憂える」とか使いますよね。
これって時代を担うに必要な感情だというのです。

さるきち思うに、
絶望こそ生きる気力を損なうものはないんじゃないかと。

明日を憂うコトができるコトって、
明日を生きようという意志の表れでもあるといえませんか。

戦争を経験し、
今の時代を作りあげた世代のひとりである
五木先生だからこその発言じゃないかな、とも思います。


もう一つが愁(しゅう)。

これは無常観に似ています。


ヒトは生まれついた時から死に向かって歩いている。


そうですよね。
だからね、身体は世の無常を悟っているというのです。

諸行無常の響きあり

無常観はヒトが抱く自然な感情なのよね。


このように鬱の中には
生命力の“ゆらぎ”みたいなモノが存在していると
おっしゃっているわけです。

鬱って、不気味な心の影ではないんです。

ヒトの生体を構成しているエネルギーの一つであって、
決して悪いモノではないのよね。

人生の僧侶、と五木先生は表現されています。
ステキな発想だとは思いませんか?


もちろん、ツライ症状に悩んでいる方にとっては
なんだこの、と思われるかもしれません。

自分の存在に価値を見出せなかったり、
時に、死にたくなったり。
やる気は出ないし、
身体のあちこちは痛み、
眠れない。

ツライですよね。


でもね、

鬱からの回復って何だろうと
さるきちは思うのです。

ココロの中から、“鬱のもと”みたいのを
消し去るコトが回復なんだろうか。

そうじゃない気もするのよね。


鬱の捉え方について、
考えさせてくれる一冊でした。



終わりがきて欲しくない本。
おすすめ度 ★★★★★

世の中の大部分は、弱い人たちです。悩み、苦しみ、落ち込み・・・。弱々しい気持ちのまま、競争社会の中で揺さぶられながら暮らしています。世間では、強い人たちを賞賛し、メディアは脚光を浴びせます。自分が小さく感じられ、無理な背伸びをしてみたりします。そんな不安を一層強くさせるような状況があります。五木寛之さんの最近の著書は、そんなあなたがとても大事で、大切なんですよ、と言ってくれているように感じます。殆どの人が過ごしてゆく小さな暮らしと小さな幸福の貴重さを感じます。時々、本を開いてまた読む日が来ることでしょう。こういった視線を送ってくれている人がいることを知ることができたことが喜びです。いつまでも読んでいたい、そんな本でした。


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