安心クオリティーだが、ちょっぴり冒険してほしかったかも? おすすめ度 ★★★★☆
白鳥さんの爽やかなメインヴォーカルに、芥川さんが絶妙にハモる、という、お馴染みの安心設計。
選曲も、これぞ日本フォークソング史の王道を飾る名品ばかり。
これだけでは、何の代り映えもしない凡作とカンチガイされそうで心配だ。
長年変わらぬ姿勢で佳作を歌い続けてきた、さればこそ後世に残しても耐えられる作品ができるのだ。
全曲新録というのも、古くからのコアなファンには嬉しいことだし、新しい世代にはきっと新鮮に響くことだろう。
ボーナスとも言える新作2曲が、人生の年輪を重ねた今だからこそ表現できる、奥行きある詞とハーモニーで、これまた味わい深い。
こんな良作なのになぜ星5がつけられなかったか。
それは、全曲同じアレンジャーによる似たような曲調の演奏ばかりが並び、メリハリが感じられなかったせい。
せっかくの新録なのだから、ふたりのアコギ2本だけの語らいや、ア・カペラなども入れてほしかったかなぁ、というゼイタク願望ゆえである。許されてネ。
|