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サテリコン

フェデリコ・フェリーニ
おすすめ度:★★★★★
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美術が見事!
おすすめ度 ★★★★☆

130分のこの映画は、途中で筋が分からなくなるくらい複雑な展開を見せますが、とにかくフェリーニのエネルギーと耽美的な美意識を感じます。夫の遺体の傍らで泣きつくす未亡人と絞首刑にされた泥棒を見張る兵士の話はブラックユーモアに満ちていて、秀逸でした。



ある意味笑えます
おすすめ度 ★★★★★

ろくでなししか出てこない映画です。ある意味笑えます。だが、そこをフェリーニの腕で微妙に仕上げています。最初にテレビで拝見した時、驚嘆いたしました。「フェリーニのローマ」と並ぶ過激な作品です。楽しめますよ。



■[フェリーニ曰く『映画づくりというのは不気味でグロテスクな仕事だ』…]
おすすめ度 ★★★★☆

サテリコン[SATYRICON]は1969年の作品ですから、1920年01月20日生まれのフェデリコ・フェリーニが49歳の作品であり大作なんですね。原案・脚本も勿論のこと、フェデリコ・フェリーニ(+ベルナルディーノ・ザッポーニ)が担当していて、油の乗った49歳の巨匠の頭の中はきっと豪華絢爛なカオスそのものだったんでしょうね。カニバリズム有り、同性愛有り、色情狂有り、ソドミー有り(※注…男色や獣姦など、自然に反した性愛。旧約聖書に記された、悪徳の都市ソドムにちなむ称。)、酒池肉林有り、何でもござれの退廃的imageがエンコルピオが出会う数々の数奇な運命として約130分間にFilmに凝縮されており、見応えは充分有りなのですが、取り上げているのが『人間の退廃』そのものなので、単なる巨匠の大作としてご覧になられた方の中には、美味しい料理を食べに行ったら巨大な魚の顔とニラメッコするハメになった感覚で拒否反応をされる方もいらっしゃると思います。しかし、大技ながらも繊細な血管も映画の中には流れておりまして、なかなかドウシテ私などはサイケな気分でこの1本をお薦めしたい気分になったり致します。『財産相続を願うものは、我が屍肉を食え』の遺言はまるで、人間の悲しさや滑稽さを笑い飛ばす絶妙なpasswordのように見え、フェデリコ・フェリーニが云った「映画づくりというのは不気味でグロテスクな仕事だ」という意味が沢山この映画には含まれているんじゃなかろか?とも思った次第です。29インチ以上の大きな画面、2台のスピーカー以上+大音量でご覧になる事も併せてお薦めする次第です。



★合わない方、多そうな映画です★
おすすめ度 ★★★★☆

古代ローマの退廃が描かれた物語で、美少年同士の愛、異性との結婚・・・あげく
人肉を食べるという不道徳極まりなく、ちょっと悪趣味でもあります。
しかし少年達が本当に美しく、映像もきらびやかで、ストーリーもとんとんと進むので
全く退屈しません。ジャケットの少年の出番が少ないのが残念でした。
映画好きの方は試しに見てください。合わなくて途中で止めてしまう方も多いと思いますが。


概要
人々は快楽のみを追求し、退廃の極みに達していた紀元前のローマ。そんな折り、美少年ジトンを慕いながらも恋破れた学生エンコルピオ(マーティン・ポター)は、絶望の中でトルマルキオの酒池肉林の宴を楽しむが、その後で美少年狩りに遭い、軍船の中で同じく捕らえられた恋敵のアシルト(ハイラム・ケラー)と再会。やがて彼らは、貴族の退廃を目の当たりにしていく…。
古代ローマ詩人ペトロニウスによる原作を、イタリア映画界が生んだ巨匠フェデリコ・フェリーニ監督が壮大なスケールで映画化した問題作。ソドミズムやカニバリズムなどおぞましい要素を豪華絢爛たる映像美で描きつくすことで、現代に通じる痛烈な風刺を醸し出していく。その迫力には圧倒されるのみ。(的田也寸志)

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