退廃のローマおすすめ度
★★★★★
イタリアの巨匠フェデリコ・フェリーニ監督の代表作の一つ。ローマ時代の酒池肉林、暴力、エロスを余すところ無く描いている。
この監督らしいシンボリックかつ絵画的な映像に圧倒されるが、映像“美”というよりも、あるいは人によっては“グロテスク”と感じるかもしれない。
ローマ時代の小説家ペトロニウスの「サテュリコン」を基にしたとはいえ、フェリーニ監督が描きたかったのは史実ではなく、欲望という人間の本質の一面なのだろう。
この映像は劇場のスクリーンで鑑賞したい。3日は間違いなくうなされることを約束する。
舞台演劇のような 不自然さ---?
おすすめ度 ★★★★★
この映画は 芸術です。 まるで舞台装置を思わせるような人工的な背景 変わった人々 まるで パゾリーニの作品に 通じる異様な世界の連続です。暴君ネロの遊び指南役のペテロニュウス原作の サテリュコンの映画化らしいですが キリスト教普及以前の 人間の欲望のままの世界が展開されます。結構面白いです。パゾリーニ アントニオーニ ゴダールといった 芸術映画の巨匠(当時のカンヌ べネチア映画祭の常連)の中の作品に比べればれば テンポもいいし 分かりやすいです。 強大な帝国 ローマは 外敵ではなく 内側から
腐っていったと いうことを まざまざと知らしめる秀作です。 フェリーニの代表作ではないでしょうか? この作品以降 フェリ二ーは切れを失い 精彩を欠いた作品ばかり 発表していったような気がします。 フェリー二に興味がある方、このDVDは安いですから是非見てください