こんなにもやるせない世界があるおすすめ度
★★★★★
永遠に報われない、救われない、結ばれない恋の物語。
メインの登場人物は吸血鬼です。ですが、この物語はそこじゃないでしょう。
お互いに想い、想われて気持ちが通じ合った後に必ず独り残される。自分達ではどうしようもなく続いていくであろう螺旋のような運命。
あの子供?があのまま持って(弄んで?)る限り永久に続くんですよね…?
こんなにやりきれない読後感を味わうのは稀です。
関係ないですが、「神様のヒマ潰し」という歌を聴いた時この漫画を思い出しました。
特に、
「物語の鍵を握って遊んでいるのは誰?
ずいぶん悪趣味なヒマ潰し
退屈を弄ぶ神様のヒマ潰し」
ってとこが。実際、ヒマ潰ししてるからかは知りませんけど。
脱線しましたが、絵柄もキレイなので是非気になる方は読んでみてください。背景とか白くて人物の描き分けなってませんけど、私は良作だと思います。
個人的には環奈と蓮の別な結末が見たかったですけどね。
思春期に読みたい名作おすすめ度
★★★★☆
ソニーマガジンズで発行されていた時、私は中学生くらいだったんですが、何ともいえない気分になったのを覚えています。いわゆる吸血鬼ものなんですが、テーマは吸血鬼ではなく、永遠に終わることのない恋、といったところでしょうか。作者の死生観が作中に広がっていて、美しくせつない物語にはやるせなさを感じてしまいます。この人は非常に演出が上手いところがあって、ストーリーの展開は漫画というよりも映画の筋立てに近いかもしれません。最初から相当プロットを練りこんで描いたという印象が強い。脇役たちにもそれぞれ人生があって、時に交差しながらそれぞれの道を歩んでいくのだと思えます。読むのは二度目だということで感動は薄れてしまいましたが、思春期に読みたい名作といった感じです。
世界観がスバラシイおすすめ度
★★★★★
以前にソニーマガジンズから発売されたものの新装刊です。
やはり繊細な絵が美しく、惹きこまれます。
現代の吸血鬼のお話なのですが、とても切なく深いお話です。
世界観がスバラシイ!
おすすめ度 ★★★★★
以前にソニーマガジンズで発売されたものの新装刊です。
やはり繊細な絵がとてもステキです。
吸血鬼モノで、とても切ないです。