演出家と主演の役者が好きなので観劇しましたが、さらに進化した姿を目撃できた舞台だと思う。ギリシャ悲劇が自分の肌に合うというのももちろんあるが、役者の生み出す濃密な空気、世界観、力のある役者同士の演技のぶつかり合いなど、一瞬も目が離せない気持ちであった。主役は一瞬一瞬の表情が真に迫っており圧倒される。
中島朋子が真の主役おすすめ度
★★★☆☆
本作は、中島朋子女史が迫力ある演技で重要な役割を果たし、彼女が真の主演に感じました。一般には、藤原竜也に対する絶賛が多いようで、期待して観れば、セリフが聞き取り難くここまで絶賛される理由が正直よく解りませんでした。本作は、中島朋子と名脇役が藤原竜也を盛り立てていると感じざるを得ませんでした。
命を削って・・・
おすすめ度 ★★★★★
長く蜷川幸雄氏の元で、演じてきた藤原竜也が、これまでの演じ方を封じられ、新たな境地を見出した「オレステス」。
彼にとって”命を削る”ほどの舞台だったという。
今まで彼の演じたものを観ててきた人にも、また初めて観る人にもこれは見逃せない舞台だと思う。
共演の中嶋朋子さんも同様に”命を削り、殻を壊して”すばらしい演技を見せてくれた。
是非お勧めです。