60年台どっぷりの私としては驚きの1枚。どういう生活したら今の若者なのにこんな音が作れるのか??大瀧・桑田の混ぜ方より数段進歩したノスタルジック・ごちゃ混ぜ・感激路線がここで展開されております。出だしの音からあっという間に引き込まれてしまう逸品です。曲と曲のつながり方も実によく練られております。ただ皮肉なもので、僕にはこれがその名のとおりBESTに思えてしまいます。ほかもそこそこの出来なんですがね・・・でもやっぱりこれになりますね。
私の人生を変えた一枚おすすめ度
★★★★★
このアルバムがあったから私の「今」は存在している。
私は高校生のときにこのアルバムに出会った。同時代に、しかもこの日本で生まれたこの二人組によるアルバムには、「何か」を変えようとするきらめきが溢れていた。
悲しみを越えた喜び、クールな中に溢れる暖かさ。KUMIとNAOKIが伝えたかったことはけして大きなものではない。小さいけれども、大切な、どんな人間にも共通した感情である。
この11曲、46分09秒の「心の旅」はけして終わらない。いつまでも続く人生という長い道程に、ひっそりと付き添ってくれるとても人懐こいアルバムなのである。
魔法がかかっている。おすすめ度
★★★★☆
最初のアルバムが一番いいなんて、ミュージシャンにとっては侮辱の言葉かもしれない。
でも、彼らのアルバムはこれが一番いい。
毎回なかなかのアルバムをとどけてくれるが、このアルバムには魔法がかかっている。
結果、繰り返し何度も聞いてしまう。
名作です。
クールネス
おすすめ度 ★★★★☆
60〜70年代のロックを思わせるメロディーとサウンド。デビュー作なのに「THE GREATEST HITS」と銘打つセンス。すべては確信犯的なようでいて、そうではない。
二人は懐古主義者なんかじゃない。ただロックが好き、歌うのが好きなだけなんだろう。その結実点が「Your Song」「Last Smile」などを含む今作だ。暖かいと言えば暖かい。でも僕はこのアルバムに漂う絶妙なクールネスが好きだ。上手く言えないけど、かっこいい。シングルを除くと曲の完成度ではイマイチな気もするけど、ポイントはそこじゃない。サウンドを、そしてその声を、聴いて。
そう思う。
概要
インディーズ時代から注目を集めていた男女2人のユニットによるファーストアルバム。ロック、ブルース、カントリー、エレクトリック、アコースティック、デジタルそしてアナログまで、アレンジは実に幅広いジャンルを網羅。
1曲ごとに、新しい扉を開くような勢いを感じる。<3>は耳に残るノスタルジックなフレーズと、ソウルフルなのびのあるKUMIのヴォーカルを中心に、ずっしりとくるグルーヴを楽しませてくれる。英語と日本語の詞が絶妙にミックスされた詞の世界が心地よい。(柊 ゆう)