現代の標準おすすめ度
★★★☆☆
島にやってきたとても大柄な先生は、言葉が不自由だ。剣道と喧嘩が強い。
生徒たちの尊敬を集め、島民から慕われる。老婆からはこう言われる。
「人間にはこの世に生を受けてやらねばならんことがいくつかあります。そのひとつが
家族をもつということと、この婆さまは信じております」
現代はこういう設定がが標準なんでしょう。障碍者で、生い立ちが不幸である。
体が大きくて、強いことが男らしさである。結婚観は伝統的。
現代を定位するような作品です。
今こそ読みたい心温まる学校の話おすすめ度
★★★★☆
今学校で忘れられているものが、すべてこの作品には描かれているように私には思えました。「きれいすぎる」「理想的すぎる」という声もあるようですが、ピュアなものを心が欲しました。
口がきけない機関車先生は、黒板と手話で子どもたちを見事に集中させ、教え諭します。子どもたちは、友達とも大人とも本音で話します。けんかも仲直りもします。小さな生き物を大人と子どもが一緒になって慈しみ育てます。大人は子どもに島の歴史を語ります。子どもも大人も、葉名島が大好きで、誇りに思っています。
この夏、映画になった「機関車先生」を観るのも楽しみです。