う〜ん・・おすすめ度
★★★☆☆
エリックサティの美しい音楽とモーリスロネの独特の演技や映像が際立っていると思います。
画面を見てるだけで伝わってくる男の絶望感がよく現れています。
ただ僕が見た時期が悪かったのかもしれませんが そのときの僕は非常に落ち込んでる時期に
見ましたのでこの映画で余計に鬱な気分になりました 最後なんとかならないかな・・・
もっと心温まる映画を見たかったです それを期待している人は観なくていいです
社会のせいにして自殺する人間は僕は嫌いです それより頑張って生きていく人間を見てるほうが僕としては一番 好きなのです
ただ静かに・・・おすすめ度
★★★★★
ルイ・マル監督の映画を見たのはこの鬼火が最初です。
エリック・サティの音楽と共に描かれる絵画的な映画です。
ただ静かに過ぎ行く日常を淡々と・・・
そしてその結末ですら悲劇のにおいを漂わせず静かに死んでいく主人公。
自分にとっては中々思い出に残る映画です。
雨の日の休日に見るといいかもしれません。
鎮静剤
おすすめ度 ★★★★★
映画作品としての出来不出来を超えたところで私には思い入れのある作品です。
高校生の時、今は無き北浜の三越劇場で初めて観て衝撃を受けました。
徹底して静か(ストイックなサティの旋律がぴったり)な映画であるにも関わらず、主人公の孤独感・虚無感があまりにリアルに響きすぎたから。
うまく言えませんが、これを観たことによって逆に「生きていける」と思いました。
自分にとっての鎮静剤のような映画です。
概要
アルコール中毒で入院しているブルジョアの男アラン(モーリス・ロネ)。妻はニューヨークから帰ってこない。アランは病院を出てパリへ赴き、平凡な生活に満足している親友と再会し、エヴァ(ジャンヌ・モロー)ら芸術家グループが麻薬に安らぎを見出す姿などを空しく見送る。そして病院に帰ってきた彼は拳銃を取り出し…。ひとりの男が自殺するまでの48時間を克明につづった名匠ルイ・マル監督の傑作。「人生の歩みは緩慢すぎる。自分の手で早めねば」と死の選択をする彼の姿を非難するのは簡単だが、終始簡潔で冷徹、そのくせ心理的に緻密な演出タッチからは、それだけではすまされない人生の闇と空しさを凝視してしまった人間の悲劇と孤独を痛感させられてしまうのだ。1963年の作品で、ヴェネツィア国際映画祭審査員特別賞受賞など各方面で評価を得ているが、題材がシリアスすぎたせいか、日本での公開は77年と大幅に遅れた。(増當竜也)