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アダム・シャンクマン
おすすめ度:★★★★★
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反差別の映画のわりには……
おすすめ度 ★★★☆☆

 物語の舞台は60年代、アメリカはボルティモア。小柄で太めの女子高生トレーシー(ニッキー・ブロンスキー)は大好きなテレビのダンス・ショーの出演者に抜擢される。やがて彼女は、この番組が白人と黒人の出演日を分けていることに疑問を感じ、差別主義者のテレビ局マネージャー(ミシェル・ファイファー)の卑劣な妨害をくぐり抜けてこの差別をやめさせることに成功する。

 人種差別という重いテーマを扱っているにもかかわらず、明るく楽しい娯楽作品になっており、なかなか楽しめた。主役のブロンスキーも母親役のジョン・トラボルタもキュート。が、ちょっとケチをつけたい点もある。反差別の映画のわりには黒人の描写が紋切型に過ぎないか。黒人を劣等種族であるかのように決めつけてしまうのはもちろん論外だが、逆に「クールなダンスを踊る陽気なブラザーズ&シスターズ」という枠にはめてしまえばOKということでもないんじゃないか。ネガティヴな紋切型を打破するためにポジティヴな紋切型を持ってくれば……、というのでは、いくら娯楽映画でも安直すぎる。

 あと、ミュージカル映画なのだから、見終わった後につい口ずさんでしまうような記憶に残る曲が少なくとも一つか二つはほしい。曲は全体として、60年代のヒットソングのパスティーシュ(模作)としてはよくできているのだが、現代の聴衆の耳に自然に残るような一ひねりが足りないのだ。



次から次へと芸達者な人々が登場!
おすすめ度 ★★★★☆

それぞれの見せ場をフルパワーで見せつけてくれます。

なかでもJ.トラボルタとクリストファー・ウォーケンのシーンが渋くて好きでした。

新しい時代の幕開けと個人の成長がうまくからまり
希望に溢れた明るいストーリーも楽しめました。



ヒューマニズムを持ったコメディー
おすすめ度 ★★★★☆

太った女の子のミュージカルコメディーサクセスストーリーとしか思わず観たが、黒人問題、外見容姿による差別問題なども含んだ中々面白いものだった。
1960年代初頭のアメリカを舞台に、厳しかった黒人差別を描く。
まだ、ほんの50年弱前には、南アメリカと変わらないような差別が、アメリカにもあったのだと感じさせる。
黒人差別を単純におかしいと思うトレイシーに黒人マダムが聞く。「あなた、歴史の授業を真面目に聞いてないでしょう?」「ええ!」
教えられた歴史を知る事が、行動の制限をもたらす事を感じさせる一コマだ。

そういったものを内包しながら、「ヘアスプレー」はとにかく楽しい。
やはり、それは、トレイシーの底抜けの笑顔と踊りと歌が無ければ成り立たないだろう。
トレイシーが「最高の幸せ」を体中で表現する。その様子を見るだけでも、充分価値のある映画だと思う。



ハリウッドらしい作品だと思った。
おすすめ度 ★★★★☆

ハリウッドらしいミュージカルだと思った。主演の女の子のダンスは予想以上だったし、この子がまたキュートで一歩ずつスターへの階段を登っていく様子にはトキメキをおぼえた。しかしそうした前半の盛り上がりを思うと後半がちょっと残念だった。

サクセスストーリーで終わらせずに当時の時代背景を絡めたのは評価できるが、その社会派な部分が前に出すぎて趣が変わってしまっていたのだ。果たしてそれはこの作品でする必要があったのだろうか。

だが全体を通せば先述通りのハリウッドらしい作品で親子愛や彼女の周囲の友達、その友情もステキだなと思った。観ている間表情は緩んでいる時間のほうが多かったのではないかな。登場するキャラクターほぼみんなにスポットがあたるラストにはたまらずニンマリ。



アメリカの良心、ハッピーミュージカル♪
おすすめ度 ★★★★★

面白かった!

ストーリーは、60年代のボルチモア。地元のヘアスプレーの会社が提供する大人気のTV番組、歌って踊れる「コーニー・コリンズ・ショー」が大好きなトレイシー。ダンスは、上手いし、ヘアースタイルは、流行のふんわりクルリと決めている。だけど、ちょっと、太りすぎている。だけど、本人は、いたって気にしていない。そんな彼女に、黒人の友人ができ、新しいダンスを教えてもらったり、それが、きっかけで、番組のホストの目に留まり、出演が決定!大好きなリンクと共演できるし、ハッピー、ハッピー♪♪だったが、番組関係者の中には、黒人を排除する動きがあり、その時代の大きなうねりに、彼女の良心に従って取った行動が、警察に指名手配され。。。。

ハイテンションで、良心の塊のような太った女の子のパワーが、まず、素敵。彼女の行動は、無鉄砲だけど、愛があって、周りを幸せにします。ただ、そんな女の子のパワーだけのミュージカルでなく、60年代のアメリカがかかえる問題、人種問題を、良心からみて、その問題を解決しようとしている。そういうシナリオが、愛されたのでしょう。映画にしても、とても、華やかでいい映画でした。

ミシェル・ファイファーは、すごく、意地悪に見えるということを発見したし、ジョン・トラボルタのビッグサイズの女装は、意外と、かわいかった。だけど、彼だと、わかったら、あのラブシーンは。。。。きしょい。。。。。

歌とダンスは、申し分なく素敵でした!オープニングは必見です!


概要
舞台はボルチモア。トレイシーは歌とダンスが大好きな女子高生。彼女は、いちばんホットなTV番組「コーニー・コリンズ・ショー」を親友ペニーと見るのが毎日の楽しみ。その番組がキャスト募集をしていることを知った彼女は、応募することにするが、ポッチャリ体型のトレイシーが合格するわけないと母エドナは反対する。そしてオーディションでは太ったボディをバカにされ、彼女は落選。が、幸運はいきなりやってきた! 高校のダンスパーティで歌って踊るトレイシーを見た番組のホストであるコーニーが、彼女をレギュラーに抜擢したのだ!
 青春のきらめきを心踊る音楽にのせて魅了する青春ミュージカルの傑作! ポッチャリしたヒロインが歩むシンデレラストーリーは、ジョン・トラボルタ、ミシェル・ファイファー、クリストファー・ウォーケン、クィーン・ラティファなどの大人の演技派が安定した演技でがっちりと脇をしめ、主演デビューのニッキー・ブロンスキー、TVドラマ「ハイスクール・ミュージカル」のザック・エフロン、ティーンに大人気のアイドル、アマンダ・バインズなどの若手キャストは、のびのびとした歌とダンスと芝居を披露し、完成度が高く見応えのある作品に。カラフルな衣装、ポップな美術、心踊る音楽の数々も最高の輝きに満ちていて、思わずステップを踏みたくなるハッピーな映画だ。特にファットスーツ&メーク&カツラで娘思いの良妻賢母ママを愛らしく(!!)演じたジョン・トラボルタは必見! 監督は『ウェディング・プランナー』のアダム・シャンクマン。(斎藤香)

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