トム・クランしー原作の映画化。ベン・アフレック主演です。軍の統制がゆるみ、チェチェン侵攻したロシア。疑心暗鬼の連鎖から、ロシアとアメリカが全面核戦争一歩手前まで行きます。そこで、CIA分析官の活躍で、何とか食い止めます。原子爆弾のきのこ雲が不気味でした。ありそうな話で、面白かったです。
猜疑心の連鎖おすすめ度
★★★★★
この映画は、封切りの時も意外に人気が出ず、不思議に思った。
確かに、原作トム・クランシーのプロットは相当難解なところがあったが、正直、
原作の小説の方より分かりやすくまとめられ、僕は良くできた映画だと思った。
その分、原作のクライマックスの部分の迫力が。。。と言うかもしれないが
このDVDは、うまく娯楽性を持たせながら、核の恐怖、と言うより、人間の
猜疑心の連鎖がとてもうまく描かれていると思う。
原作の題名(「恐怖の総和」)も、映画の邦題(まんまの、「トータル・フィ
アーズ」も、微妙になんのことかわからない、と言うところがちょっと一般受
けしなかったのか。
僕は、これは「愚か者の論理」か、「猜疑心の連鎖」の感じかな、と思う。
とにかく、この映画は余り人の目に留まらないのはもったいなさすぎる。
ポリティカルサスペンス、ウォーゲーム、近未来サペンス。。。様々な方向から
一級の娯楽性を持ちながら、今の我々の危ういパワーバランスの世界が、余す
ことなく描かれる、これはおすすめの掘り出し物です。
核戦争の始まりは簡単おすすめ度
★★★☆☆
核を扱うにしては少し軽い感じ。どこまでが事実なのか判らないけれど、緊迫感に欠け、ミッションインポッシブルか007かって思う。娯楽に徹して観るとかなり笑いのツボがあって楽しめる。地図帳を用意しましょう。ただし、世界史のつもりで観ない事。ベン・アフレックって芸達者だね。何でもOKで、かなりの注目株。顔の各々のパーツはいいんだけど、顔がデカイのが難点か。でも、いい人っぽくて好きです。
オススメおすすめ度
★★★★★
政治の駆け引きとか核兵器のこととかよくわからないし、この作品のついてのリアルとかわからないけど、かなり面白かったのは確かです。コメンタリーでトム・クランシーがこの場面は正しくない、ここは間違ってるとか何回もいってますが製作にもかかわってるのなら製作中に言ってあげればいいような気がします。 核兵器が使われ、アメリカとソ連のどっちが先制攻撃をしたかの問題になり、戦争が始まる一触即発の状態になる。そして主人公たちが戦争回避のために奮闘する…。って言うジャック・ショルダー監督のラスト・カウントダウンって作品と似てる感じがしますね。そっちもDVDにして欲しいですね。
筋を通す二人
おすすめ度 ★★★★★
筋を通す二人の男を、モーガン・フリーマンとベン・アフレックが、見事に演じていて、まことにすがすがしい。自身の内面に確固たる価値基準を備えた者こそが、時代を画して、歴史を動かす、ということを、主張している名作品です。
概要
1973年の第3次中東戦争で、1発の核ミサイルが紛失した。そして2001年、アメリカとロシアの間でまたも国際緊張の事態が発生。しかしCIAの若手アナリスト、ジャック・ライアン(ベン・アフレック)はそれらの原因が何者かに仕組まれているとにらみ、調査を続ける。しかし、ついにアメリカに1発の核ミサイルが落とされ、世界は一気に第3次世界大戦の危機へ!
トム・クランシー原作「ジャック・ライアン」シリーズの映画化第4弾。監督がソマリアなどのドキュメンタリーを撮ったフィル・アルデン・ロビンソンなだけに、世界の危機がアメリカをひいきすることなく、すこぶる公平によく描けている。核の描写が甘いのは欠点だが、本作の趣旨は核の恐怖ではなく、国際緊張の恐怖にこそあると見るべきだろう。キャストを若返らせてリニューアルしたことも成功。ジェリー・ゴールドスミスの音楽も、これぞ映画音楽の鑑とでもいうべき優れた成果を収めている。NYテロ事件後ようやく登場した秀作。(的田也寸志)