もともとまともなストーリーなど無いようなリメイク作品だったので、最終巻の出来もこんなものでしょう。絵としてはなかなかカッコいいものが多かったので、せっかくなのでオリジナルに近いストーリー展開にすれば良かったのに・・・。まあこの作画者の作品ではよくあることなので期待はしていませんでしたが。(画風はかなりのものなので、そちらは評価してますが)
物語の最後はキカイダーのごとく・・・おすすめ度
★★★☆☆
深く、悲しく、苦しく・・・
ほとんど全ての面で石ノ森版を凌駕していたと思われる「02」だが、
最後の最後にきて、なんとも中途半端なかたちで終わってしまった。
いわゆる”大人の事情”でもあったのだろうか?
連載誌を転々とし、作者がやる気を失ってしまったような結末であった。
サブタイトルに「THE END OF KIKAIDER-02」と付けた
「イナズマンvsキカイダー 」との整合性も今ひとつ。
多くの問題や謎が解決されぬまま、唐突に未完成の最終巻となってしまったことは
今までのストーリーが素晴らしかっただけに、残念としか言いようがない。
一応、物語の趣旨というか、テーマは理解できる結末だが、
それならばなおさら一度は完全体となったジローが、なぜまた不完全となったのか?
このあたりをしっかり描いてほしかった。
かなわぬ夢だろうが、第6巻からの続きを完全版として再度描いてほしい。
☆無理やり最終巻のストーリー☆
おすすめ度 ★★★☆☆
6巻から2年半近くが経ち・・・。
最週巻ということで、どうやったら終わらせられるのか?と疑問でしたが、無理だったようです。
この巻はこの巻として、楽しめる内容なのですが、最終として納得いくか?といえばNO!です。
これ以上の執筆が無理になったのでしょう。
内容は、ハカイダーに誘拐されたジロー、改造によって青1色の完全体となる。ハカイダーの意識が本来のハカイダーのものではなく、記憶の戻ったイチローの脳に支配されていることに気づいたドクターギルがハカイダー型ロボットを戦わせるが、倒されドクターギルも一度、命を落とすことになる。
ダークシャドウがゼロワンとミツコを襲うが、こちらは完全体ジロー・キカイダーに倒される。
ここからはほぼ、キカイダーとハカイダーがタッグを組んで戦うことになります。
むしろ不安要素は、自らギルの元にいた光明寺博士と、意思を持たぬキカイダー01。
DARKを裏切ったことで、脳の血液交換が出来なくなったハカイダーとキカイダーが、ナノマシンによる街・生物など全てを破壊する、最終兵器を相手に戦うことになる。
5巻のビジンダーの出番はなし。街に一応の平穏は戻るが、結局DARKともシャドウとも決着ついたとは言えない状態。
最後は、腕をもがれ頭にヒビの入ったハカイダーが、燃えつたように(燃えつきた)木にもたれたところにミツコが現れ、ハカイダーとしてではなく、実の兄(イチロー)として、その機械のボディの頭をもたれ、安らぎの表情を浮かべる。