読者を引き込む仕掛けも面白いですよおすすめ度
★★★★★
ウィルソンさんは様々な形で現代の子供たち、そして家族を描いています。
主人公は双子の女の子。活発なルビーとおとなしいガーネット。
死ぬまでずうっと一緒だよ(なんとお互い双子の男性と結婚し、双子の子供を生むそうです!)と大変仲の良い二人なのですが。
物語の最初、彼女たちはお父さん、おばあさんと一緒に生活しています(お母さんは亡くなってしまったのですね)。
ところがお父さんに新しい恋人ができ、脱サラを決意したところから物語りは動き始めます。当然そのなにもかもが気に食わない二人は……
血縁関係が無くても家族、離れていても家族。
ラストは凄く考えさせられます。
物語の内容はもちろん、この本、そのほかにも様々な趣向を凝らし、読者をひきつけています。
この本、ルビーとガーネットの日記形式なのですが、それぞれ活字の自体が異なるため、どちらが書いたかがすぐわかります。またイラストも、一見同じに見えるのですが、よく見ると……ルビーのほうはニック・シャーロット、ガーネットはスー・ヒープとこれも変えてあるんです。
さすがティーンに人気の作者。ペーパーバック初心者にもお勧めです。
面白いけど?
おすすめ度 ★★★★☆
双子の女の子が、日記形式で交互に語る物語です。
いつも一緒でそっくりな二人ですが、実は姉のルビーは活発で妹のガーネットはちょっと控えめな性格。一緒に行動しながらも、すこしずつすれ違ってゆく2人の様子が、コミカルな内容で描かれています。
二人の日記形式(姉が正体、妹がイタリック体で書かれている)で 口語調で読みやすく、かといってあまりスラングのない教科書的な文章なのでペーパーバック初心者にもオススメです。二人の手書きという設定で書かれたマンガのようなイラストも豊富に入っていて、楽しめると思います。
ただ、個人的な感想としては、ラストがちょっともの足りなかったかな・・・ということ。これで終わり?という感じでした。