唐沢潔と唐沢寿明おすすめ度
★★★★★
骨太で、自我意識が強くて、真っ正直な本。
役者としてさわやかな笑顔を振りまく唐沢寿明や、舞台を降りた後、ベラベラと闊達に話す唐沢寿明とは全く違う、本名の唐沢潔の半生記。
家庭との折り合いの悪さ、高校を中退し、ただ役者を目指していた頃の長い、挫折の日々。お客さんに笑顔が出来なくて、キャバレーの店長に注意されたり…。
自分の夢に貪欲なものの、上手い手段が見つからない状態の唐沢さんの姿は白い巨塔の財前五郎に重なるところがありました。
本来の自分と役者としての自分と、自分の中に「ふたり」いると冷静に見つめられるところが、唐沢さんの凄さなのでしょう。
奥さんとなった山口智子の演技に関しても「演技はともかく、本来の魅力を出していけばいいんじゃないかな?」とアドバイスするなど、下手なお世辞が言えないところが、本当の唐沢さんのよう。
役者としての寿明さんと、本来の姿の潔さんと、そのギャップにますます魅力を感じました。
夢の大事さにきずかされたおすすめ度
★★★★★
幼い頃ブルースリーの姿をはじめて見た時から、ただ俳優になりたい、その一心で突き進んでいる姿が、かっこよくて何度も何度も驚かされた。TVでみるイメージとは180度といっても過言ではな人生経験。混沌とした社会に飲み込まれそうになりながら、自分の良い部分も悪い部分もすべて受け入れ、どのページにも俺はダメじゃない絶対になってやるんだ俳優に、というすさまじい気持ちがあふれていた。「夢に正直に生きることの大切さ、あきらめないことの意味」にきずかされる本です。
タレント本とは違うおすすめ度
★★★★★
読むまではよくあるタレント本と思っていました。
ましてや失礼ながらトレンディ俳優の唐沢寿明の本だと。
しかし、彼の外観や役柄などとはまったく違う、彼の本当の姿が赤裸々に書かれている。
白い巨塔では彼の演技に魅了されてしまったが、過去の苦労、下済みがあったからこそできる演技なのかもしれない。
これからも唐沢寿明を演じていってもらいたいです。