素晴らしいゲームだからこそ不満点も書きます。おすすめ度
★★★★★
一言で言うと、本当に素晴らしいゲームです。具体的に良いところは他の
方のレビューで書いてあることと同感なので、あまり書いてない不満点を
中心にレビューしたいと思います。
本当に細かいところになるんですが、まず、1つは戦闘に入る前にマップ
と敵の状況を確認できないことが面倒です。トレーニングなしで難しめの
難易度でいつもプレイしていたので、戦闘の前にまずすることは、マップ
と敵の状況を確認し、いったんリセットしてから、装備やユニットの配置
を考えるという作業をしていたので、戦闘前に確認できるようになってい
ると良かったです。
2つ目は、魔法の効果範囲が増えたときの画面効果の時間が長いことです。
使用頻度の高いエクソシズムとか20秒くらい待たされます。
3つ目は、直接攻撃と、弓による攻撃のバランスについて。全体的に弓に
よる間接攻撃が反撃を受けず、威力もあり有効なゲームです。高台から
の弓の攻撃が有効なのは高さの概念がうまく反映されていて良いと思いま
すが、直接攻撃のリスクに比べて、強すぎるかなという気もします。弓は
隣接しているユニットに攻撃できないとか、弓でも隣接しているユニット
に攻撃すると反撃を受けるとか、弓の攻撃に何かしらのリスクがあると面
白いと思いました。直接攻撃ユニットをもう少し使いやすくして欲しかった
という主観的な意見も含まれていますので。
とまあ、不満点を上げましたが、ほとんどがシステム的なことで、ゲームの
面白さには影響しませんし、それを補ってありあまる面白さであることは
間違いないと思います。
ちなみに自分はPS、SS版は値段が高いので、SF版を中古で200円で
買って、ネットで電池交換の方法を調べて交換し、プレイしましたが問題なく
プレイできました。説明書なくてもゲーム中の解説が丁寧なので大丈夫です。
ただ、この方法はそれなりのリスクもあるので、とにかく安く上げたいという
方にのみお勧めします。それから何かとリセットすることの多いゲームで、
ロードがないSF版は快適です。
一度は手に取ってみて下さい……おすすめ度
★★★★★
先にPS版のこの商品の価値を説明します。
PS版はロードが長くてイライラすると言われているが、セーブの保存をROMに頼っているSFやサターンはデータが飛び易いので、ロード時間の長さを問題視するのは無意味です。他のハードと比べて複数のメモリーカードで同じデータを複数管理できる点でPS版を一番お奨めします。このデータの保存法が一番安全で確実です。
実際私も昔、SF版のソフトで遊んでいましたが、どうしても途中でセーブデータが飛んでしまい、クリア出来ませんでした。恐らく(入ってるかは不明ですが)内臓バッテリー等の部品寿命のせいだとは思いますが、世に出回っているSF版のソフトを買うと、絶対にセーブデータの安全の安定性に個体差が生じます。物によっては起動する度にデータが飛ぶ事もあるでしょう。丁寧に扱っていたつもりの私でも、SF版は非常にデータが飛びやすかったです。それにもめげずに五回以上はやり直しましたが、どうしてもクリア前にデータが飛んでしまいます。
もう一度言いますが、ロード時間が長い云々よりも、セーブデータが飛ぶ事の方が問題かと思います。結果的に『一番時間を無駄にしている』のですから。ですのでPS版が一番プレイには向いているかと思われます。
ですがPS版について一点だけデメリットを挙げれば、サターン版には声が入っているのに、PS版には入っていない事でしょう。声の有無の好みや声優の良し悪しは置いておきますが、個人的には声優陣の熱の入った声で、熱いドラマを演じてくれているので、ある方が私は好きです。ですが声はこのゲームを楽しむ上では必ずしも重要な要素ではないでしょう。やはり中身です。
私はPS版ソフトで、ゲーム中に三つあるルートと各キャラのEDやバッドED等を見て、あらゆる事をやり込んだ上でサターン版を最後に買いました。やはりセーブの安全性が不安なので、声を楽しむためだけにゆったりとやっています。消えたら消えたで、PS版があるからいいやと諦めもつきますので。
タクティクスオウガは一面クリアするのに一時間〜二時間以上かかるステージもあるので、どう考えてもPS向きのゲームですね。この手のタイプのゲームはロード時間云々よりもデータの安全性が最優先事項ですので。
以上の事を踏まえると、初プレイ(初プレイ時にデータが飛んではやる気も失せるものですし)、長い時間を必要とするやり込みプレイの際には安全性の高いPS版をお奨めします。また、やり込んでもまだ新たにこのゲームを楽しみたい方は、更に声有りのサターン版を買う事をお奨めします。
買うお勧めの順位はPS版>サターン版>SF版です。PS版が無いからと言って、SF版買う位ならサターン版を買いましょう。今は大丈夫でも、その内データが飛び易くなります。コレクターアイテム以外としては、先ず買う必要はないでしょう。
先に商品価値の話をしたので、後はゲームの概要や感想を述べます。
初めは皆さん初心者でしょうから、初めこそこのゲームは難しく感じるでしょう。けれども何度もプレイする事で自然と中級者以上の腕を培って行けるでしょう。
初めはイベントキャラ以外のキャラが死んでもやり直したりせず、気楽にプレイする事をお奨めします。どうしても詰まったら、トレーニングでレベルを上げれば事は済みます。これがこのゲーム最大の救済措置です。これにより詰まらずにプレイする事が出来ます。
重厚なストーリーと世界観は圧巻の一言。ステージ一つ一つに配置された障害物や地形に関しても一つ一つヘルプで注釈があるなど、ストーリーもシステムもヴィジュアルも音楽もキャラクターもその他全てが非常に作り込まれています。
部隊を編成、レベルを上げ(ゲームに慣れたら必要無し)、一面クリア、部隊を編成し、レベルを上げ、一面クリアと、一つ毎のステップを頭を悩ましながらこなして行く過程は非常に楽しいです。ゲームに付き物の作業部分が楽しいのがこのゲームの売りでしょう。
もしかすればゲームのそういう部分が面倒臭くて嫌いな方もおられるかもしれませんが、それはそれ。一度やってから決めて下さい。SRPGが好きな方ならきっと楽しめるでしょう。プレイしていると一時間、二時間あっと言う間に経っている事もしばしばです。
プレイする度に新たな感動と発見があり、その都度このゲームの偉大さに驚愕します。
この作品はゲームクリエイターや作家を志す方に対しても、非常に参考になる作品かと思われます。ですので教育的価値にも五つ星を付けます。
この作品を超える作品が出れば、恐らくその作品は世に言う『神ゲー』として認定されるでしょう。最近出ているゲームはどれもこのゲーム以上に作り込まれているものが見当たりません。この作品が非常に敷居の高いボーダーとなっているのは非常に喜ばしい事です。
一消費者、一ファンとして、いずれこの作品を超える『神ゲー』の誕生を切に願います。
――長い人生の中で、一度はこのゲームに触れ、貴方なりの真のエンディングへ辿り着いて頂きたい……
SLGの一つの頂点おすすめ度
★★★★★
とても良く作り込まれたゲーム史上に残る傑作です。
シナリオ、システム、キャラクター、BGMが高い次元で調和しています。これを16ビットで実現した神がかりな開発はそう出会えるものではありません。
「名作は色あせない」とはまさにこの作品のために有るような言葉です。
ゲーマーを自負する方ならばプレイすべき真の傑作といえるでしょう。
難を言えば、序盤の編成が単純なこと、あるソードマスターを加えれば難易度が大幅に下がることでしょうか。
ちょっと気になるおすすめ度
★★★☆☆
私はSFC版を先にプレイしていて保存用にこのPS版を買いました。
最高に面白くて大好きだからです。ゲーム史上に残る傑作だと思います。
ただ、ですね。このPS版はSFC版と比べると、ロード時間が長い(
画面の切り替えはともかく弓を放つ時に一度モーションが止まったように
なるのはかなり不自然)という事がひとつ。それから、これは
好き嫌いの分かれる所だと思いますが、今回の移植にあたって
BGMやキャラの死亡時の悲鳴が若干アレンジされています。
個人的な意見を言わせてもらえればSFC版のほうが良かったかな、と。
(PS版ファンの方ごめんなさい、単にSFC版を先にプレイしたので
そう思ってしまうだけかもしれません)
あと、もうひとつ。このゲーム最大のダンジョンがあるのですが、
一階毎にセーブ出来るようになってるらしいのです。
親切といえば親切ですがせっかくの緊張感が台無しな気がします。
そんなこんなで私はどちらかといえばSFC版をお薦めします。
未だゲーム史上最高のタイトルおすすめ度
★★★★★
シナリオプロット、原案、監修をFF12で担当したという松野泰巳氏の存在を最近知られた方は多いと思います。
彼の代表作、タクティクスオウガは10年以上を経とうとも未だゲーム史上最高傑作と言われています。
ヴァレリア島の民族紛争の行方を描いたとてつもなく重圧なストーリー。このストーリーはゲームとしてだけでなく、現実世界にも訴えているものがあり非常に考えさせられ、まるで実話ではないかとさえ思わさせられます。
登場キャラが多いにも関わらず全員が魅力的すぎます。
キャラの人間臭さのある台詞は同じ人間として共感できるものがあります。
地面の石ころでさえ戦略の一部に取り入れてしまうほどの緻密さ。
雨、乾燥地帯、雪原、溶岩地帯など、天候や地形の変化でもダメージ値は変わってきます。
地面の草原を魔法で燃やし埋もれた財宝を手に入れる。しかも財宝は
キャラのLukパラメータにより変動。ここまで奥の深いシミュレーションゲームは脱帽です。
グラフィックは未だ2Dとして最高を誇っており、ゲーム内のヘルプ機能がとにかく細かく、親切。サウンドも素晴らしい。
まさに非の打ち所がない完成度、今プレイしても面白すぎます。
シミュレーションRPG、いや、全てのゲームを総合してもこれを超えるゲームは出ることはないのではないでしょうか。
時が経てば経つほどこのゲームの偉大さを実感します。
PS版とSFC版を比較すると、PSの方は微妙にグラフィックが
綺麗です。SFCの少し暗めのどんよりした感じがないのです。読み込み時間はPS2の高速化機能でほとんど気になりませんでした。音が良くなったところもあれば、あれ、という部分もあり。
全体的にそれほど変わりませんので、SFC版はデータ消えやすいため歴史的大作であることからこの先もプレイすることを見据えてPS版をオススメします。これは再販希望です。もったいないです
概要
剣と魔法の世界の歴史を、1人の若者の目をとおして描きだすシミュレーションRPG。「オウガバトル・サーガ」と銘打たれた作品群の第7話で、2作目の作品になる。前作『伝説のオウガバトル』とはまったく違う、高低差のあるスクエアマップで行われる半リアルタイム戦闘は、とても歯ごたえがあるものになっている。 ストーリーも重厚で、イベントごとに主人公、つまりプレイヤーにかなりの決断が迫られる。悩んだ末の決断に応じて、ストーリーは大きく分岐する。その先には決断の報酬と、そして代償が待っている。すべてが本格派の貫禄を醸し出しているのだが、それでいて「ウォーレンレポート」、「オンラインヘルプ」などのゲーム初心者への細かいフォローも行き届いている。ゲーム史上に残る名作との評価も高い作品。(小林倫祥)