物語を彩る名盤。おすすめ度
★★★★★
「おねがい☆ティーチャー」という作品は実に様々な要素のコラボレーションが生んだ類い希な傑作アニメだった。
懐かしく胸をしめつけるような世界観を、このアルバムに収められた珠玉の歌たちは彩りどれほど美しく輝かせた
ことか。その功績は計り知れない。監督井出安軌のノスタルジーに端を発した物語は長野県木崎湖畔という実在の
舞台を忠実に再現しつつも、物語に合わせて巧みにアレンジも加えられた。それを支えたスタッフ。羽音たらくの
キャラクター、井上喜久子をはじめとする声優たちの素晴らしい演技。そしてそのすべてを盛り上げ、信州の夏を
渡るそよ風となって輝かしい青春の日々を包み込んだI'veのメロディ。KOTOKOをはじめ、川田まみ、詩月
かおり、井上喜久子の生き生きと時に切なく響くヴォーカル。ただ純粋な音楽アルバムとして聴いてもまったく素
晴らしい作品ではあるが、余りにも唯ひとつの世界観に寄り添い「おねがい☆ティーチャー」という作品との整然
とした融合を果たすことで、色褪せることのない季節を内に封じ込めてしまった「stokesia」は、音だけ
を単一で楽しむのではもったいないとさえ思えるほどの詩情や物語性を内包している。特に最も多くのヴォーカル
をこなすKOTOKOの歌声は、若々しく胸を躍らせるような青春の鼓動を切ないまでに伝えてくる。自ら作詞を
手掛けた強みもあるが、彼女が持っている声の一番繊細で一番魅力的な部分ばかりがこの「stokesia」の
中には込められている気がする。邪気のない若さを弾ませ弾ける青春の情動を隠しきれない純粋な歌唱がもたらす
ものは、自分が十代の頃に分けもなく感じた切なさや魂の躍動に他ならない。別に誇張するつもりもなくノスタル
ジーを喚起するという意味において、その歌声と表現力が高い芸術の域にあることに何の疑いも抱くことはない。
おねティおすすめ度
★★★★☆
初めてOVAを観たときに内容にも惹かれましたが、
KOTOKOの歌うShooting Starもすっごい気に入って、
ビデオだけでもの足らずにこのCDも購入してしまいました。
全編内容にあったような歌詞もシーンを思い出せていいですし、
オフボーカルバージョンも曲そのものを楽しめてGoodです。
おねティファンならやっぱ買いでしょう。
ファンでなくても買って損はないかも‥。
I'veなSound♪おすすめ度
★★★★★
PCゲームの主題歌やBGMなどの音楽を担当してきたI'veというグループの作品。素晴らしい音楽と、きれいな女性ボーカルの声に、一回聴くとめろめろになってしまいます♪
普段は8000円ぐらいのPCゲームにCDとして、付いてくるという形が多いので、手に入れるのにそれなりの経済的な覚悟が必要なので、今回、こんなにたくさんの曲がつまったアルバムが発売されてすごく嬉しいし、お得だと思います。
「おねがい☆ティーチャー」はどちらかといえば、男性向けのアニメかもしれませんが、女性が見てもおもしろいので、一度見て、もしくは主題歌とエンディングが入ったSingleを聴いてみて、I'veの音楽を聴いてみてから、このアルバムの購入を考えてみてもいいかもしれません。
おねがい☆ティーチャーは音楽も良いんだよな~
おすすめ度 ★★★★★
Shooting Starやsnow angelなどおねがい☆ティーチャーの名曲が一枚に入った、ファンじゃなくても買って失敗したと思わせないアルバムです。またオフボーカルのディスクも付いているのでBGMで聞いてもOKと、とってもお得な感じ。
概要
2002年のアニメ界を代表するヒット作となった「おねがい☆ティーチャー」のサントラから、I'veが手がけたヴォーカル曲をすべて集めたコンピレーション。全曲のOffvocal ver.(要するにカラオケ)も収録した2枚組となっている。
抜けのよいシンセアルペジオが心地いい、トランステイスト溢れる<1>、<10>や、パワー感のあるロックギターに絡むボコーダーやデジタライズされたドラムがカッコいい<7>のようなノリのいい楽曲から、生のストリングスをフィーチャーしたオケに切ないメロティーの絡みが美しい<4>まで、流行りのハイファイなサウンドを幅広く詰め込んだヴォーカル・アルバムだ。(岡部啓一)