夜中に見ましょうおすすめ度
★★★★★
僕が映画館で最初見たときは夜中で、日付をまたいで見ました。
結構今まで見た事の無い系の疾走感溢れる映画で、台詞とか微妙に引っかかったりしながらも最後まで楽しめました。
友達は真昼間に男5人位で見に行ったらしく、詰まらなかったと言ってるのですが、
なんかこの見方がそもそも違うかなと思ったり
普段使ってる部分の脳とは違う部分を使って見る作品だと思うので、
断然夜中に見るのをオススメします。
内容的にはCGも綺麗だし、画面の隅々まで神経が行き届いてる作りになってます。
原作からそうなのかも知れませんが、シロの台詞など、拒絶反応出る人は出るかもです。
星を減らしたのは…
おすすめ度 ★★★★☆
単にいくらイイと言っても通じない人がやっぱりいるんだろうと…ただそんな理由で星4つにしました。私は原作も知らず、CM映像をチラ見しただけでしたが、何かが引っかかり続けていて…結局、今頃(2008年4月)観ました。邦画はどちらかと言えば苦手で、アニメは基本的にあまり関心のない私です。しかし良かった!ハッピーエンドでなけれは許されないハリウッド映画の様な感覚の人が沢山いることは知ってますが、明暗は必然だとあえて書きます。暴力や痛みを避けて愛のみを描く程バカげたことはないと感じるのです。映像だけでも見事の一言。ノスタルジックにさせてもらいました。子供と楽しめる映画ではありませんが、乱暴な言い方をすれば、かつて子供だった大人に向けた、大人版「千と千尋」を観たような気持ちになりました。素晴らしかったです。買いたいなあ。
概要
宝町で暮らす親を知らない少年クロとシロ。町で“ネコ”と呼ばれるふたりは、かつあげやかっぱらいで暮らしていた。その町で“子供の城”の建設話が持ち上がる。しかし、それは古めかしい宝町を近代化して支配しようとするヤクザの仕業。昔気質のヤクザのネズミは反対するが、彼のボスは謎の男“蛇”にこの計画を一任していた。残酷な蛇はクロとシロを邪魔者だと判断し、刺客をおくる。ケンカでは誰にも負けない凶暴なクロだったが、刺客の前では手も足も出ない。そして追いつめられたシロは刺されてしまう…。
松本大洋原作漫画のアニメ映画化。熱狂的なファンを持つ松本作品だが、この映画はその世界観を想像を超えるほど見事に映像化している。昔懐かしい匂いと迷宮のような不気味さを兼ね備えた宝町の鮮やかな映像、クロ、シロはじめボイスキャストの名演(クロは二宮和也、シロは蒼井優)、原作漫画への深い愛がスクリーンのすみずみまで溢れ、宝町の世界に見るものを自然に飛ばせてくれる。子どもが生きにくい世の中にしてしまった大人たちへ痛烈なパンチをあびせる傑作だ。日本アニメは宮崎駿ワールドが頂点かと思いきや、まったく違ったアプローチと映像世界を持った作品が、その座をおびやかすほどの勢いで登場したことがうれしい。とはいえ監督は米国人のマイケル・アリアス。米国と日本で活躍する映像クリエイターだが、デビュー作とは思えない見事な手腕に脱帽だ。(斎藤 香)