有終の美 おすすめ度 ★★★★★
48、49話に関しては展開もイマイチでだらだら展開だったがその後の50、51、52話に関しては非常に出来が良い。
全体的に米国のホームドラマチックで詰まらなさに切った視聴者も少なからずいるだろうが、それでもこの最終巻は見てほしい。
決して、友情と成長を安易な経験で表現しようとせず、ソニックがクリスに、自分の中にあるが自分では日常で気付くことが
できなかった自然な強さを教えるという非常な稀な方法に出ている。
バックの音楽はゲームから取っていて、ハリウッド的でやや過剰かもしれないが意味深長に構成の中に組み込まれている。
それ故に非常に肉感的でエモーショナルにもなっているのだ。
特にエンディングでの、記憶のオーヴァーラップと疾走のシーンは効果的に合わせられ印象的。
声優陣の演技としては、主役の金丸淳一氏と小林沙苗さんが特に素晴らしい。
それまでゲームの中で迷走させられていたというよりキャラクターとしてクールな演出を余儀なくされていたソニックが
原点に回帰し、地に足が着いたといえるような、ある種のたおやかさとコミカルさを取り戻した、それを確かに感じられる。
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