聞き込めば悪くはないおすすめ度
★★★☆☆
2004年9月に発売されたMando Diao(マンドゥ・ディアオ)の2ndアルバム。
1stアルバムは本国スウェーデンと日本でブレイクしたが、進出を目指したUKではあまり成果を上げらない状態だった。
それでもメインボーカルの一人グスタフのビッグマウスだけは、ますますビックになっていく状況だった為、なんとなく「口ばっかりか」的な雰囲気の中で発売されたセカンド。
一般的な評価としては「聞き込めば悪くはない」といった意見が多いようだ(駄作と言い切る人も少なくはないが...)。
僕も同じ意見である。
メロディだけを聞けば悪くはないけど、1stアルバムに比べて疾走感が失われたのは事実であり、それが物足りなさを感じさせてしまうのだと思う。
でも、雑音が減った分メロディの良さが際立った曲が多くなったのも事実であり、いつまでも同じ曲調で突っ走れる訳がないことを考えれば将来的にはいいのではないだろうか。
とはいえ、最近はMando Diaoの情報が流れてこなくなってきている気もするが...。
個々の曲としては吐き出すようなボーカルと甘酸っぱいメロディの「Cut The Rope」は結構好き。
それと「You Can't Steal My Love」の泣きメロも好き。
(ちなみに上記2曲のアレンジはピストルズっぽい)
「White Wall」も嫌いではないが、もう一歩...。
「All My Senses」は佳曲。相変わらず渋くていい声だ。
「Next To Be Lowered」も良いバラード。
そして最後の「Jeanette」はかなり微妙だね...。
ポップな快作
おすすめ度 ★★★★☆
「やばさ」は無くなった。
CD屋の店内で初めて聞いたとき立ち尽くした、あの衝撃のデビューアルバムの攻撃的なやばさはここにはない。初期のストーンズに対してのビートルズ。クラッシュの初期2枚に対するロンドン・コーリング。日本でいえば、ミッシェル・ガン・エレファントというよりイエモンって感じだろうか。とにかくポップになった。優良ロックンロールバンドと見間違うほどのお行儀のよさ。それはそれで僕のツボにはまるかっこよさ加減はあるんだけど、これが、ファーストと逆だったら、ここまでこのバンドに興味を持たなかったかも知れない。そういう意味では、ファーストと比べれば物足らないかも知れないけど、ポップなロックンロールとしては十分に好盤・快作だと思う。