前から欲しかったタイトルだったので着いたらすぐみてみたが、うちのプレーヤーが悪いのか画面と音がずれているように思った。カラー映像は大丈夫なんですがモノクロはほとんどずれていた。確かに非常に貴重だが、つまみ食い的な要素があり、この一枚に無理に詰め込んだ印象をもちました。しかしながら、コルトーのチャプターだけでも観る価値は十二分にあります。すごいですよ、あのじいちゃんは。
偉大なる奇人変人天才ピアニストたちおすすめ度
★★★★★
伝説を目で確認できる映像満載です。
例えばポーランド首相にもなったパデレフスキが、その神々しい髪と
哲学的にしかめた眉で居並ぶレディたちを悩殺。
例えば「レースホースのような美しい筋肉の動き」と映像の中でもヴァーシャリによって評される、
ホロヴィッツの特異で優雅な指の動き。
例えばちょっと気取った二枚目風ミケランジェリの、神経質で美しい手と繊細なペダル操作。
例えばミイラのような(失礼!)老コルトーが、少年の夢見るまなざしと
音楽のようなフランス語でシューマンの「詩人のお話」を語り、
バーンスタインをしたがえた若きグールドが恍惚とバッハを弾く。
愛すべき変人奇人天才たちにたまらなく会いたくなる時、このDVDは最高だと思います。
コメント陣も豪華で、アンデルシェフスキ、キーシン、バレンボイムなどが
興味深いコメントを寄せています。
ピアニストという化物がいる
おすすめ度 ★★★★☆
私はピアノが弾けません。ピアノを習っている娘のために買いました。
が、しかし、私の目が釘付けになりました。
なんなんだ!この人達は。あの指の動き。豊かな表現力。どうして鍵盤をまるで愛するもののように軽やかに触れながら
−そう叩いているとは思えない動き−素晴らしい音を出していく。
まさかパデレフスキーの映像が残っているとは。
ホロヴィッツ、ルービンシュタイン、バックハウス、リヒテル、そしてグールド。
みんな私からみればお化けです。これはお買い得です。
ピアノを習っている人なら絶対に買うべきです。指使いだけでなく、色々なピアニストの弾き方を知るのは上達の近道です。
また、ピアノを弾かない人でも、クラッシック音楽を好きな人ならぜひ買いましょう。
概要
『アート・オブ・ピアノ』は、20世紀のピアノ演奏者の横顔を、爽やかにストレートに表現した。106分と長篇映画並みのドキュメンタリー作品だ。フォーマットはシンプル。映像に収められたことのある偉大なピアニストたちを、実質上すべて短いセグメントに並べ、ときにはピアニスト自身、あるいは後年の指揮者や世界レベルの音楽家とのインタビューからの抜粋で膨らませた。本作のために特別に撮影されたダニエル・バレンボイム、サー・コリン・デイヴィス、エフゲニー・キーシン、ゲンナジ・ロジェストヴェンスキー、タマーシュ・ヴァーシャリーの映像も含まれている。ジョン・トゥーザのナレーションが20世紀のピアノ音楽の俯瞰を解説。このDVDの中心は歴史的な映像の貴重なアーカイブとして、大いなる質を備えていることだ。グールド、ホロウィッツ、パデレフスキ、ラフマニノフ、リヒテル、ルービンシュタインを始めとする多くのピアニストらの演奏を抜粋している。インタビューは短いが洞察は鋭く、これだけの数の尊敬されるピアニストたちが一堂に会する映像は文字通り、目をみはらせる。こうした巨匠たちを、LPあるいはCDでしか知らなかった人に特にお勧めだ。本作品は同シリーズの『The Art of Singing』と同じく、1枚のDVDに収めたものでは現在のところ決定版と言える。関連録音の音源を“サイレントの”時代から集めた映像まで含んでいる。(Gary S. Dalkin, Amazon.co.uk)