面白しろかったおすすめ度
★★★★★
ストーリーは徐々に1年戦争は終戦に向かっていき、
連邦・ジオン軍の両軍の戦闘は激しさを増していきます。
戦場は、(オデッサ→ 南米ジャブロー→ バイコヌール宇宙基地→ 廃都市 )と展開。
ゲルググを操るケン少尉が、ユウキが撃たれ事により鬼人となって連邦軍に襲い、
また第三小隊のラリーが撃たれ、仇としてアニッシュがジオン軍に激しい憎悪を持って打ちまくります。
連邦軍の整備兵のアニーは、第16独立戦隊のサラブレッド艦に転属(宇宙、閃光の果てに…)
ジオン軍のメイとジェイクも宇宙の月面基地グラナダへ(宇宙、閃光の果てに…)
私的に、ガンダム戦記・完全版のストーリーは最後まで読み応えありの5つ星です。
(ガンダム戦記・完全版 1、2巻)と(宇宙、閃光の果てに…1、2、3巻)
をセットで購入し、一気読みが良いと思います。
理想と現実のジレンマおすすめ度
★★★★☆
主人公の連邦軍の小隊長がもつ、「殺戮のための戦いはしない」というポリシーは、高邁に見えて実は戦争の現実とは背反するものである。
たとえ相手が負傷兵であっても、銃を向けてくる限り、殲滅するべき敵なのだ。にもかかわらず、主人公は同状況において、部下に対して「撃つな」の命令で、その部下を死なせてしまい彼は苦しむことになった。また別のシーンでは敗残兵の逃亡を許すことによって、新たな味方の犠牲を生みだしてしまうという現実。「第08MS小隊」を引き合いに出すと、いわゆる「甘ちゃん」が、軍という暴力を肯定する組織同士の抗争の中、いかに傍迷惑な存在なのかが、本作ではより一層浮き彫りになっていると思う。読者が連邦のみに思い入れを持っていれば、この小隊長の行為にいらだちを覚えるだろう。しかし、ジオン側の視点を見せられることによって、そのいらだちが揺らぎ始める。(ここらの描写は小隊長に対する批判が男性兵士、支持が女性兵士であり、ジオン側の犠牲者がお腹をえぐられた萌系の女性兵士を持ってきたことに巧妙な演出の作為が見受けられる)
この小隊長は、ラストシーンにおいて、脱出する敵を撃とうとする部下の銃前に身を投げ出し、「憎しみは憎しみしか生まない」という持論を貫いたのだが、このことが新たな敵を作りだすことになるのか否か、その先は語られていない。
エピソード1編が追加収録。おすすめ度
★★★★☆
以前発売されたコンビニ限定版が単行本化されたもの。
その第2巻。
この巻では収録されなかったエピソード1編が収録された。
『機動戦士ガンダム外伝宇宙、閃光の果てに…』と合わせて読むことをお勧めします。