う~ん、なかなか!! おすすめ度 ★★★☆☆
「アンチ・モーションキャプチャー宣言ぱーと・つぅー」 「アップルシード」に続いての宣言。やだやだ、なんでこうもモーション・キャプチャー作品が出てくんのかなぁ。なんでモーション・キャプチャーじゃなきゃいけないの?だいたいどこがいいわけ?これで新しい表現ができるとも思えないし、費用が安いの?とにかくこれじゃあ、実写ドラマにアニメキャラを当てはめただけで、より演出的に限られたものしかできないじゃない。そんなのわざわざやる意味あるの?アニメではアニメ独特の画の動き、偽物を本物より本物に見せるっていう、すんばらしい技術が日本のアニメのおっきな売りでないの?これって日本アニメの自己否定じゃない。モーション・キャプチャーにアニメ絵はっつけるだけなら、日本でなくてもできる。いい俳優がいれば、キャラクターが動き演技するっていう部分では事足りちゃうんだからさ。あとはもう技術的なハードの部分の問題になっちゃうんじゃないかな。見てる側の意表をつく表現てもんがなくなっちゃうんじゃないかと心配。もしそれがなくなったら日本のアニメは終わりだと思うよ。 でも、この作品は物語としてはいい。だからより一層、アニメーターの手を経た形で見たかったんだけど、それはそれとして、一話完結のなかなかひねったストーリーの中にちょっとした情報社会の恐ろしさを入れ込んだ、都市伝説系ホラー作品。でもこれがいいのは、プライバシーも完全に暴かれかねないおっかないプラチェなんだけど、登場人物がそれなりに使いこなして、てきとーに楽しく暮らしているところ。これ系統の作品はやたらに危機感を煽って、情報社会に翻弄される人間ってな感じで描いちゃうもんだろうけど、この作品では使い手もどっこい、利用されるだけじゃ終わらない。非現実的なテクノロジーで現実的な生活を送る風景をお楽しみあれ。
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